平成23年度 教育事業 [活動の様子]

平成23年度[活動の様子]伊予の伝承文化を学び伝えるリーダー村・子どもむかし生活体験村

活動の様子(PDF 321KB)(活動の様子[PDF 312KB]:http://ozu.niye.go.jp/h23/leadermura/leadermurahou.pdf)

平成23年度教育事業「伊予の伝承文化を学び伝えるリーダー村」「子どもむかし生活体験村」

大学生は、「子どもむかし生活体験村」において、昔の人の生活に興味を持つ小学生たちに、自分たちが学んだ愛媛の伝承文化を伝えることができました。そして、地域に根ざして活動しようとするリーダーとして成長しました。

事業実施までの経緯

本事業は、当所でのこれまでの体験活動が自然体験活動中心であったことや日本では自然と生活文化が一体化していると思われること、今日日本の伝承文化を理解し、それを継承していこうとする意識が希薄化していること等から「自然と文化の融合体験」および、それを通した地域に根ざして活動する「リーダー養成」を目的として、平成19年度より国立大学法人愛媛大学との共催事業として実施している。

昨年度は、共催している国立大学法人愛媛大学の学生の参加希望者が多く、全体の参加者の大半を占めた。国立の施設主催の事業として、幅広く参加者を募集する必要があるという課題が残った。5回目となる今年度は、昨年度の反省を踏まえて、他大学との連携も強化し、多くの学生への広報に力を注いだ。

小学生の参加対象は、昨年度に引き続き、4〜6年生とした。小学生の広報の範囲は、愛媛県中予・南予地区全域とし、幅広い地域からの参加者を募った。これは、子どもたちが初めて出会う友人と、普段あまりできない異年齢集団での生活、遊びを経験してもらいたいと考えたためである。

内容については、昨年度は「竹」をテーマに事業を展開したが、今年度は我が国が古来から稲の生産が盛んで、農村においてその副産物である「わら」を多く活用していたという歴史を踏まえ、「わら」と昔の人の生活のつながりを学ぶことをテーマとして、プログラムの配置を行った。具体的には「わら草履」にまつわるエピソードやその作り方を惣川地区の方々から大学生が学び、小学生に伝えるというプログラムを実践した。

以上の点を考慮しつつ、国立大学法人愛媛大学を始め、他の関係機関と連携しながら、今年度の事業を進めた。

ねらい

地域を大切にし、地域に根ざして活動するリーダーが求められている中で、愛媛の伝承文化を学び、先人の知恵と自然体験の融合した体験活動をすることで、地域を大切にしようとする心を育むとともに、「子どもむかし生活体験村」の運営を自ら計画し、運営することで、地域に根ざして活動しようとするリーダーを養成する。

主催

独立行政法人国立青少年教育振興機構 国立大洲青少年交流の家

国立大学法人 愛媛大学

後援

[後援]愛媛県教育委員会 西予市教育委員会

[協力]西予市野村町惣川「土居家」

期日

平成23年8月22日(月)〜26日(金)

(子どもむかし生活体験村は8月24日(水)〜26日(金))

場所

国立大洲青少年交流の家(22日(月))

西予市野村町惣川「土居家」(23日(火)〜26日(金))

募集人数

大学生12名(募集人数15名)

(子どもむかし生活体験村 小学校4〜6年生24名(募集人数20名))

講師

岩本康孝 (大洲市立河辺小学校教諭)

大本敬久 (愛媛県歴史文化博物館専門学芸員)

犬伏武彦 (松山東雲短期大学特任教授)

西予市野村町惣川地区の方々

山ア哲司 (愛媛大学教育学部教授)

日野克博 (愛媛大学教育学部准教授)

国立大洲青少年交流の家担当職員

日程

活動内容
第1日:8月22日(月) 国立大洲青少年交流の家

アイスブレイク

アイスブレイク 国立大洲青少年交流の家職員

国立大洲青少年交流の家職員(10:30〜12:00)

参加した大学生12名の緊張をほぐすことを目的として、アイスブレイクを行った。様々な活動を行う中で、自然に笑いが生まれ、参加者同士の交流が深まった。24日(水)から始まる「子どもむかし生活体験村」で、小学生に「なかまづくりゲーム」を実施できるようにするためのスキルを身に付けることもできた。

現代の教育

国立大学法人愛媛大学 山ア哲司(13:00〜14:00)

愛媛大学の山ア氏が現代の教育についての講義を行った。その中で、企業が大学教育に求めていること等のデータを示し、大学での活動を通してジェネリックスキル(社会人基礎力)を身に付ける必要があると述べた。また、今回の教育事業で自分は何を学びたいかを考え、自分が持っている長所を生かした目標設定をすることの大切さを強調した。そして、その目標達成のための計画、事後のふりかえりの重要性についてもふれた。大学生は、これから始まる事業を見据え、その目的を明確にすることができた。

ロープワーク

国立大洲青少年交流の家職員(14:00〜15:00)

ロープワーク 国立大洲青少年交流の家職員

翌日から移動する西予市野村町惣川における屋外活動において、急な天候の変化にもブルーシートを利用した雨よけなどで対応できるよう、ロープワークを学ぶプログラムを設定した。国立大洲青少年交流の家次長による説明の後、使用頻度が多い「本結び」「もやい結び」を中心に、各自ができるだけ多くの結び方を習得 できるよう練習を繰り返した。大学生は熱心に練習に取り組み、習得した技術を現地で活用できる手応えを得ることができた。

体験活動の意義と方法

国立大洲青少年交流の家職員(15:00〜16:00)

国立大洲青少年交流の家次長が、体験活動の重要性についての講義を行った。青少年の現代的課題を引き起こした原因の1つに体験活動の不足が挙げられると指摘し、それを解決するための体験活動の意義を説いた。そして、不足している体験活動を子どもたちに積極的に実践できるリーダーに成長して欲しいとの願いが述べられた。

うちわ作り実習

国立大洲青少年交流の家職員(16:00〜17:00)

「伊予竹に土佐紙貼りてあわ(阿波)ぐれば讃岐うちわで至極(四国)涼しい」と歌い継がれているように、四国は竹や和紙、のりなどの各地の産物を使用してのうちわ生産が盛んな地域である。このような地域性を生かしたプログラム「うちわ作り実習」を実施した。大学生は、24日からの「子どもむかし生活体験村」で小学生に指導ができるように、のり付け方法等、指導のポイントを学んだ。

子どもとのかかわり方

大洲市立河辺小学校 岩本康孝(17:00〜18:00)

大学生が小学生を迎える前に、子どもとのかかわり方について学び、その不安を解消するという目的で、昨年度より導入しているプログラムである。河辺小学校の岩本氏から、「子どもとのかかわり方」と題して、「子どもを取り巻く課題」、「集団作り」等の講義や演習を行った。子どものほめ方や叱り方、学級集団をまとめるためのルール作りの方法など、自身の経験に基づいた実践的な内容の講義であった。大学生にとっては、実際の教育現場で活躍している先生の話を聞く貴重な機会となった。

リーダーについて

国立大学法人愛媛大学 日野克博(19:30〜20:30)

最初に昨年度の本事業の参加者である愛媛大学理学部の佐伯友美さんが、小学生を迎えるにあたって配慮したことや事業前後の気持ちの変化などについての経験談を語った。続いて愛媛大学の日野氏が、よいリーダーの条件やリーダーとしての心構えについての講義を行った。大学生は、これから、小学生にとって頼りになるリーダーとして活躍しようとする意志を強くすることができた。

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